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スポーツ中継 [社会]

前回は女性に関することを書いたのでそのつながりで見回すと、今注目を集めているのはやはりサッカー女子日本代表でしょうね(サッカーはどうでもいいような騒ぎ方も一部にあるのはどうかと思いますが)。

バンクーバー・オリンピックの時に書いたように(→ 冬季五輪ボブスレーと事業仕分け)ヨーロッパの放送局を通じて色々なスポーツ中継を視聴できる環境にあったので、ヨーロッパの女子サッカーも何度か目にしていました。
その時の印象では、ロングボールの蹴り合いが比較的多くてフィールドの真ん中あたりが間延びしたような感じで、「女子のサッカーってピッチを狭くしてやった方がいいんじゃないか」なんて失礼ながら思っていたのです。

しかし、なでしこのゲームは違ってましたね。
パスをつなぎながら前進してボールを動かすことで相手を崩して攻め込む。守備でも運動量豊富に前の方からチャージをかけて自由にさせず、後ろの壁もしっかりと機能してボールをはじき返すスタイルが貫かれていました。
だから、ドイツのスタジアムに詰めかけた観衆がある種の驚きをもって見つめて、なでしこたちのサッカーを支持したというのにもうなずけます。
(ドイツのメルケル首相はしばしばサッカースタジアムに姿を見せて、堅物の物理学者といったイメージとは違う表情で観戦していた記憶があるのですが、今回は自国開催の女子の大会だったのに出向かなかったのでしょうか。決勝戦、悪くても3位決定戦の観戦を楽しみにしていたのかな?)

向こうのテレビでは、毎週ヨーロッパのどこかで行われている陸上競技が中継されている時期でしょうか。もうすぐ韓国で世界陸上選手権が始まります。
ぼくは、2007年の大阪大会をドイツの放送局が中継する映像で眺め、2009年のベルリン大会をTBSの番組で見るというねじれた経験をしました。
競技会場の臨場感とでもいうものが伝わったのはどちらかと問われれば、それは圧倒的に大阪大会だと答えることになります。
TBSの番組は競技そのものを生中継する部分は断片的で、注目選手を紹介するVTRと競技を観戦する俳優さんの生中継映像がかなりの部分を占めていましたからね。あの内容の番組を作りたいのなら、高額な生中継の権利を買ったりせずにゆっくりと編集した方が引き締まった番組になるのではないかと感じてしまいました。

競技大会を放映したいのではなく、すでに名の知れ渡ったスター選手が予定通り活躍したり、日本人がメダルを獲得したというシーンを切り取って映し出したいのが本当のところなのでしょう。
ニュースなどで大リーグやヨーロッパ・サッカーが取り上げられても、イチローやゴジラがヒットを打った、本田や岡崎がゴールしたと伝わってくるだけで、試合そのものの勝敗やチームの順位変動がわからないことが多々あります。

何年かに一度のオリンピックや世界選手権、ワールドカップで活躍すれば爆発的に持ち上げて、成績が振るわなければ忘れ去ることを繰り返すのでなく、普段から小さな大会も取り上げて競技への関心を育てる努力があっても良いと思うのですが…。
放送局は複数あるのだから、それぞれが違う競技を取り上げて局の特徴を打ち出すのも一案だと思うのだけど…。

以前の記事(ボブスレーと事業仕分け)でも書きましたが、既存の電波放送局がやらないのだからインターネットを使った取り組みの出番なのかもしれません。


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