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感情論で片付けるべきではない [政治]

復興対策担当大臣とやらが辞任したのだそうです。
そのこと自体は些末なことだとぼくは考えています(前から書いているように現政権全体に期待していない、誰がやるかではなく何をやるかが重要)が、問題はなぜ辞めたのかがはっきりと説明されていないことではないでしょうか。

ご本人は「言葉が荒くて、被災者の心を痛めたとしたら申し訳ない」と謝りましたが、発言が間違っていたとは言っていません。辞任の理由も「個人的な都合」なのだそうです。
辞任の申し出を首相は慰留したとのことですし、官房長官等からも発言を否定する見解を聞いていません。

つまり、大臣の立場で話された、
「知恵を出したヤツだけ国が助けてやる」
「地方はちゃんとやれ(と命じる)」
「(オフレコを破った)報道機関を終わりにしてやる」
等々の内容は政府の考え方として今現在も有効であると受け取るべきなのでしょう。

わが仙台市を地盤とする民主党衆議院議員のセンセイも、松本氏の大臣としての発言は妥当だと考えているようです。

復興相発言「高圧的」被災地激怒

  松本龍復興対策担当相が岩手、宮城両県知事との3日の会談でした発言をめぐり、両県で復興に取り組む関係者は4日、反発と失望の声を上げた。「被災者心情への配慮を」と自覚を促す声も出た。
 自民党宮城県連には同日、発言を問題視する電話が100件以上寄せられたという。同県連は発言への抗議文を緊急発表。高橋長偉会長代理は「極めて高圧的。被災住民の苦悩を理解していない」と怒った。
 「松本氏は当たり前のことを指摘したまで」と擁護したのは民主党宮城県連の郡和子幹事長。「ことさらこの問題を取り上げて復興が遅れてはいけない」と述べた。一方、同党の橋本清仁衆院議員(宮城3区)は「被災地の人間としてがっかりだ」と失望を隠さない。「復興担当大臣として被災者の身になって発言してほしい」と自重を求めた。
 亀山紘石巻市長は「基礎自治体もしっかりやってくれという励ましと受け止めた」と語り、菅原茂気仙沼市長は「被災市町村の首長が大臣と話せる場を設けてほしい」と直接対話を提案した。

河北新報 (7/5)

この郡和子衆議院議員は、宮城県庁の接遇態度にこそ、疑問点があるとの考えを披露しています。 

宮城県庁におけるやりとりの様子を他社に先がけて放映して、今後『終わりにしてやる』と狙われるかもしれない宮城県の放送局が、この宮城県選出のセンセイの以前の職場だったというのは皮肉な巡り合わせです。

怒りの感情を高ぶらせた後、辞めたから一件落着と落ち着いてはいけない。
この民主党政権の姿勢と性格をきっちりと見つめておく必要があると思います。


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