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懲りない面々 [政治]

『ストレステスト』とかいう用語が登場して、混乱が生じています。

町長が了承撤回 耐性試験不満、やらせメールも

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働問題で、今月4日に運転再開を了承した同町の岸本英雄町長は7日午前、町役場で臨時会見を開き、了承撤回を表明した。6日に国が全原発を対象にストレステスト(耐性試験)を実施すると発表し、玄海原発の運転再開先送りが確実になったことと、九電の「やらせメール」問題が発覚したためで、岸本町長は「作業をやり直したい」と語った。【原田哲郎】

 6月26日にケーブルテレビなどで放送された国の説明番組で、再開を支持するメールを子会社などに送るよう九電が依頼した「やらせメール」問題。岸本町長は「原発事故を起こさないようヒューマンエラー防止を求めていたが、正にそこに触れる問題」などと述べ、了承撤回理由の一つになったことを強調した。

 また、ストレステストについては「菅直人首相からストレステストを再開の前提とするとの発表があったから」と語った。

 午前11時から開く町議会で撤回について同意を求めた。午後に九電に伝えた。

 岸本町長は今月4日、九電の眞部(まなべ)利應(としお)社長に運転再開了承を伝え、同原発の2、3号機が福島原発事故後、全国初の再稼働となる可能性が高まっていた。

毎日新聞(7/7)

海江田大臣や県知事、町長さんたちがずいぶん感情を高ぶらせているようです。
でも、この反応の仕方は明らかにおかしい。
大臣、知事、町長はそれぞれ独立した視点で現状を精査して、原発が安全だと確認し再稼働しても良いと判断していたはずなのです(県は最終決定したわけではありませんがその方向のコメントを出していました)。
そこに新たな検査手法が持ち上がったとしても、何の問題もないはずです。だって『安全を確認』しているんだもの。角度を変えて検査を繰り返したって、安全だという検査結果になることを確信できるはずです。
「追加検査大いに結構、でも現時点で再稼働可能という私の意見は揺らぎませんよ」と受け流せるはずでしょ。

結局、これまで言っていたことがうそ八百だったということです。
(安全と考えることが変なのは以前の記事『安全確認とは何か?』に書いたとおり。)

憤慨した表情でインタビューを受けてなんとなく同情を集めている面々は、安全性の精査など脇に置いて、×月×日から原発を再稼働させるにはどのきっかけで「安全だ」と声を張り上げて踊り始めれば良いかと考えてシナリオを練り上げ、それに沿って本番の演技を始めたところで、「タイミングが違う!」と台本が破棄されてしまったため大混乱に陥っているのです。
あの町長さんは正直ですね。思わず「はしごを外された」と口走っていました。

電力需給だとか自治体の財布が干上がってしまうとか、それぞれに心配事があるのでしょう。
でもそれならなおのこと、「リスクは小さくベネフィットは巨大だ。ローリスク・ハイリターンだ」と正直に言わなくっちゃだめですよ。それで地域住民や国民が納得しないのならば、別の道をみんなで協力して探すしかないでしょう。
「なにやらよくわからんけどとにかく安全だ」と言って、なし崩し的に前へ進むととてつもなく痛い目に遭うということをついこの間経験したばかりじゃないですか。
このまま坂を転がり出せばやがて、「ヒビ割れはなかったことにしよう」とか「断層は確認できていないことにしよう」とか「巨大な地震は起きるはずがないことにしよう」とか「電源が無くなるなんて考えなくても良いことにしよう」と『安全だ』という言葉だけを守る行為が陰で行われ、一方で「リスクがゼロでなければ暮らしていけない」と夢うつつのセリフを吐く人が再生産されてしまいます。

経産大臣の宣言する『安全確認』などまゆつば物で、安全だと言い張ることにして転がりだそうとしているんだなと、マスメディアや国民の多くは気付いていたはずです。
それにもかかわらず今に至っても「リスクを最小化するには何をすればよいか(*)」という視点はそっちのけで、混乱の元凶は誰かとか誰々が気分を害しているなどと囃したてるのに夢中です。
懲りない面々が闊歩するこの国の現状を打開するにはどうすればいいのでしょう?

*:完全な安全=ゼロリスクなんてありえません。常に安全を高めようと努めることが必要。


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続・言葉の信頼性 [政治]

前々回、前回の記事で批判した民主党宮城県連の幹事長である衆議院議員のセンセイ。
ご本人のブログに次のような文章が掲載されました。 

> その意味で、私が紙面で書かれたことについて、私の見解が、間違って
> いたことを、あらためて明らかにしたいと思います。
> 申し訳ありませんでした。
(引用者注:「紙面で書かれたこと」=前々回引用した河北新報記事)

間違ったと思ったら、率直に認めてそのことを明言してくれれば、「人は間違うこともあるよね」と思うことができるのです。順番が違うのではないかという気がしますが、訂正されたことを書き留めておきます。

順番が違うと書いたのは、この訂正の後で国会質問がなされたのであれば、大きな違和感を感じなかっただろうということです。
昨日(7日)午前にご本人のブログを閲覧した際には、上記文章が記述されている部分は「前言を取り消すつもりはない」という趣旨の文章になっていました。あきらかに国会質問の後に書かれたものでした。さすがに周囲の動揺が拡大したのでしょうか、いつの間にか正反対の文章に差し変わってしまいました。
日付は古いまま残しておいて180度向きを変えた文章に置き換えるあたりは、少し小ズルイかな、信頼回復も道半ばかなという思いが残ります。

まあ、世間にはより深刻なズルイ人がうごめいていますからね。

福岡選出の松本前大臣のあの発言。あれはきっと話す場所と相手を間違えたんですよ。
「地元のコンセンサスを得ろよ。いいか、ちゃんとやれ。」
九州電力の本社で重役に言い渡したのなら的を射ていたのにね。残念!


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言葉の信頼性 [政治]

昨日書いた記事に登場した郡和子衆議院議員が、今日の予算委員会で質問に立ったとのこと。
衆議院のHPで映像を見たところ、県知事と松本大臣のやりとりに関して『いただけない』と表現していました。目的語を言っていないので県庁側の対応を批判しているのかとも思いましたが、閣僚とのやりとりから考えても松本氏批判に転じたようです。

この一貫性の無さ、変わり身の早さ、言葉の軽さ、これが国会議員でいるために必要な資質なのかもしれません。
「私の事務所にも電話がたくさん来た」と迷惑を被ったかのように発言していましたが、あなた自身の言葉への抗議の電話だったのではないでしょうか。
その場その場で雰囲気に合う言葉を口に出して、しゃべった後はすぐに忘れる。-近ごろよく見る光景だなあと思います。

日曜日の松本氏の発言は『当たり前のことを指摘した』との考えだったはずです。だから…
・助けるに値する知恵とはどんなものか:その判断基準と審査のしくみ。
・「(漁港再編について)地元のコンセンサスをえろよ。ちゃんとやれ。」というのは例えば、漁民7人を招いて説明会を開催したら賛成のメールがたくさん寄せられたとか、町長1人がイエスと言ったなどの事実があればちゃんとやったことになるのか。
等々を具体的に明らかにしてくれるだろうと期待したのですが。


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感情論で片付けるべきではない [政治]

復興対策担当大臣とやらが辞任したのだそうです。
そのこと自体は些末なことだとぼくは考えています(前から書いているように現政権全体に期待していない、誰がやるかではなく何をやるかが重要)が、問題はなぜ辞めたのかがはっきりと説明されていないことではないでしょうか。

ご本人は「言葉が荒くて、被災者の心を痛めたとしたら申し訳ない」と謝りましたが、発言が間違っていたとは言っていません。辞任の理由も「個人的な都合」なのだそうです。
辞任の申し出を首相は慰留したとのことですし、官房長官等からも発言を否定する見解を聞いていません。

つまり、大臣の立場で話された、
「知恵を出したヤツだけ国が助けてやる」
「地方はちゃんとやれ(と命じる)」
「(オフレコを破った)報道機関を終わりにしてやる」
等々の内容は政府の考え方として今現在も有効であると受け取るべきなのでしょう。

わが仙台市を地盤とする民主党衆議院議員のセンセイも、松本氏の大臣としての発言は妥当だと考えているようです。

復興相発言「高圧的」被災地激怒

  松本龍復興対策担当相が岩手、宮城両県知事との3日の会談でした発言をめぐり、両県で復興に取り組む関係者は4日、反発と失望の声を上げた。「被災者心情への配慮を」と自覚を促す声も出た。
 自民党宮城県連には同日、発言を問題視する電話が100件以上寄せられたという。同県連は発言への抗議文を緊急発表。高橋長偉会長代理は「極めて高圧的。被災住民の苦悩を理解していない」と怒った。
 「松本氏は当たり前のことを指摘したまで」と擁護したのは民主党宮城県連の郡和子幹事長。「ことさらこの問題を取り上げて復興が遅れてはいけない」と述べた。一方、同党の橋本清仁衆院議員(宮城3区)は「被災地の人間としてがっかりだ」と失望を隠さない。「復興担当大臣として被災者の身になって発言してほしい」と自重を求めた。
 亀山紘石巻市長は「基礎自治体もしっかりやってくれという励ましと受け止めた」と語り、菅原茂気仙沼市長は「被災市町村の首長が大臣と話せる場を設けてほしい」と直接対話を提案した。

河北新報 (7/5)

この郡和子衆議院議員は、宮城県庁の接遇態度にこそ、疑問点があるとの考えを披露しています。 

宮城県庁におけるやりとりの様子を他社に先がけて放映して、今後『終わりにしてやる』と狙われるかもしれない宮城県の放送局が、この宮城県選出のセンセイの以前の職場だったというのは皮肉な巡り合わせです。

怒りの感情を高ぶらせた後、辞めたから一件落着と落ち着いてはいけない。
この民主党政権の姿勢と性格をきっちりと見つめておく必要があると思います。


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政治家選出のしくみ [政治]

一昨日の記事で「永田町が機能していない」と書きましたが、悪者さがしをしてその迷走ぶりをこけ落としているばかりでなく、「どうしてこんな体たらくなのだろう?」考えてみる時に来ているように思います。

「○○がトップの座にいる限りは協力できない」と何でもかんでも反対と主張したり、「いやいやここは一致協力して大連立を」と声が上がったりするのはここ最近の現象ではなく、自民党政権の末期にもあったことだと思います。
これは「こうなるべくしてこうなっている」とぼくには思えます。

政治改革をお題目として、小選挙区制を導入して政権交代可能な2大政党が並立することを目指したわけですが、はたしてこれが良いしくみだったのでしょうか?
小政党にとって不利だとか死票が多くなるとか、そんな教科書に出ているような欠点を気にかけているわけではありません。
一本筋の通った対抗軸を明確にしたふたつの勢力があるならば、政権交代というものが意味を持つのでしょうが、今のわが国には根本的な考え方を曖昧にしたままのふたつの選挙互助会があるだけ。

浅くても広範囲に支持を集めなければ当選できないので、選挙公約とか言って当たり障りのないおいしそうな言葉を並べるけれども、いざ実行段階に至ると根っこで結びついた集団ではないので身内からも異論続出で現状維持を基本とした一部改変しか実行できません(民主党のことだけを指しているのではない)。
自分ならばこんなふうに変えたいというアイディアがあるわけではないため、問題点を示して具体的な変更を迫るのではなく「おまえじゃだめだからその場を去れ」と対立しているかのように振る舞うのと「みんなで仲良く手をつなぎましょ」と呼びかける光景が繰り返されるのではないでしょうか。

紅白に振り分けられた小学生が綱引きをしているようなもので、なおかつ小学生のような誠実さを持ち合わせていないので、突如リバーシブルの帽子を裏返して綱の反対側を引き始める人が続出することになります。

とにかく、誰か一人が退場すれば事態が好転するなどと期待するのはやめた方がいい。

では、昔のしくみが望ましいと思うのかと問われたら、今よりは少しはマシなのではないかと言うのがぼくには精一杯です。
この国民にしてこの政治ありと強く意識して、物言わぬ民であってはならないと努力することが大切なのではないかと思います。


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安全確認とは何か? [政治]

経済産業大臣が原発の再稼働を促しているらしい。 

原発事故:定検で停止中の原発、政府が再稼働促す

 海江田万里経済産業相は18日、東京電力福島第1原発事故のような設計基準を上回るシビアアクシデント(過酷事故)対策について、各原発への立ち入り検査などを実施した結果、「水素爆発などへの措置は適切に実施されている」と評価した結果を公表した。海江田経産相は「これにより、運転停止中の原発についても再稼働は可能」との見解を示した。しかし、原発立地の自治体では慎重姿勢が強く、定期検査などで停止している原発の再稼働までには時間がかかる見通しだ。海江田経産相は結果の説明と再稼働要請のため、来週末にも立地自治体を訪問する方針を明らかにした。
                                            (以下略)

毎日新聞(6/18)

このことについて総理大臣も安全が確認できたと考えているらしい。

原発: 菅首相「安全性が確認されたものは稼働」

 菅直人首相は19日、停止中の原発の再稼働を地元自治体に要請する方針を海江田万里経済産業相が表明したことについて「私もまったく同じだ。すべての原発を停止するとは言ってない。(政府が停止要請した中部電力)浜岡(原発)は例外的で特別な事情があるが、他の安全性が確認されたものは稼働していく」と述べた。インターネットを通じた国民との自然エネルギーに関する「オープン対話」の際に語った。【高橋恵子】

毎日新聞(6/19)

経産省が発表した確認結果というのは次のとおり。
     →  経産省 原子力安全・保安院 原子力発電検査課

これを読んでみると、『安全』の中身が根底から変質してしまったのだなと感じます。

取り上げられている『確認事項』は…
(1)中央制御室の作業環境の確保
(2)緊急時における発電所構内通信手段の確保
(3)高線量対応防護服等の資機材の確保及び放射線管理のための体制の整備
(4)水素爆発防止対策
(5)がれき撤去用の重機の配備
の5項目を検査したのだそうです。
いずれも放射性物質の漏出防止という根幹にかかわる対策ではなく、さほど高いハードルとは思えません。

(4)の水素爆発対策なんて、素人目にもお粗末すぎて笑い話かと思えてしまいます。
水素が発生するということは、燃料棒が熱で溶けた結果だとの解説を何度も聞きました。その水素が格納容器の外に漏れる時には放射性物質も一緒に漏れ出ると考えるのが普通だし、実際に福島の事故で見たとおりです。その対策として建屋の天井にドリルで穴を開けるから大丈夫と判断しているわけです。放射性物質がダダ漏れになるけれども水素が爆発する可能性は低減できるから安全だと言っています。
(別紙1)と記されている箇所を読んでみると、電力会社は平成24年度内に建屋頂部へのベント装置設置予定と回答しています。これはフィルターを通すなどして放射性物質を極力補足して水素だけを外に放出するための装置なのだろうと思います。『原子力安全』を謳う人たちであるならば、放射能漏洩を最小にしながら水素を排除できる対策が済むまで満足できないはずです。
「原子力・産業保安院」(英語表記を再度日本語に戻すとこの表現の方が適切です、無理矢理『原子力安全』の文字を持ち込む必要はない)の職員の方たちは、誇りを持って仕事を進めているでしょうか?

福島の事故以前は「放射性物質が発電所の外に漏れ出ることはないから大丈夫」と言っていたものが、
「高線量の放射線環境下でも作業する準備がある」
「放射性物質がダダ漏れになっても水素爆発だけは防いで、ショッキングな映像が放映されたりしない」
だから安全性が確認できたと首相が発言するようになりました。

福島の事故を踏まえた対策と言っているけれども、そもそも事故の調査は始まったばかりです。津波で非常用発電機が水没する以前に放射線量が上昇していたという報道もありました。何が起こったのかがはっきりしていないのに、はっきりしていないものを踏まえた対策は進み安全を確認したのだそうです。

この人たちが唱える『安全』に納得することになるのでしょうか?


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言あれど実行なし [政治]

また、重箱のすみをつつきます。

ロシアの震災支援に感謝の集い

 【モスクワ共同】モスクワの日本大使館で19日夜、東日本大震災におけるロシアの日本への支援に対する「感謝と連帯の集い」が開かれた。ロシアのシュワロフ第1副首相は、日本とロシアは「単なる友好国ではなく真の友人だ」と述べ、日ロ関係強化に強い意欲を示した。
 第1副首相は、震災はロシアだけでなく世界中を震撼させたと指摘。「『困った時の友が真の友』という。平和条約や領土問題の有無にかかわらず、ロシア人は日本を助けたいという思いを共有した」と述べた。
 河野雅治駐ロシア大使は「日ロは(互いに)離れることのできない隣国だ。震災でロシアの市民が示してくれた支援の気持ちに触れ、日本とロシアが良き隣人としての関係をさらに強化していくと確信している」と強調。被災地で救助活動に当たったロシア非常事態省の隊員らに感謝状を手渡した。
 集いにはドゥボルコビッチ大統領補佐官も出席。ロシアで活躍するオペラ歌手ヒブラ・ゲルズマーワさんが鎮魂の歌を独唱した。河野大使は、主要行事ではこの集いを最後に駐イタリア大使に転出する。

 共同通信(4/20 09:16)

ん? この記事の写真に写っている河野駐ロシア大使って、昨年末に興奮した総理大臣が「首にする」などと言っていた人じゃありませんか。
駐ロシア大使更迭へ 北方領土対応で情報収集不十分 : 朝日新聞(2010/12/23)

確かロシア外務省の高官が「日本の事情による交替人事であって、我々(ロシア)とは関係ない」なんてインタビューに答えてましたっけ。

結局任期を全うして、イタリアへと横滑りするんですね。

日頃、手取り足取りお世話になっている幹部官僚の面子を損なうような人事などできないのだから、はじめからはずみで口を滑らすべきではないのです。

日本のメディアは自分たちの書き散らしたことを忘れたふりをしてくれるのでしょうが、他の国の外交関係者はしっかりと観察していて、総理大臣の実力を値踏みしているんだと思いますよ。


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国会議員はいずこ? [政治]

衆議院のHPで3月11日以降に成立した議案を閲覧してみました。

 平成二十三年度一般会計予算
     (1/24衆院受理、3/1衆院可決、3/29参院否決)

 平成二十三年度特別会計予算
     (1/24衆院受理、3/1衆院可決、3/29参院否決)

 平成二十三年度政府関係機関予算
     (1/24衆院受理、3/1衆院可決、3/29参院否決)

 展覧会における美術品損害の補償に関する法律案
     (平22年12/2参院付託、3/25参院修正、3/29衆院可決)

 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案
     (1/25衆院受理、3/25衆院可決、3/31参院可決)

 地方交付税法等の一部を改正する法律案
     (1/28衆院受理、3/22衆院修正、3/31参院可決)

 公害の防止に関する事業に係わる国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案
     (1/28衆院受理、3/10衆院可決、3/29参院可決)

 関税定率法等の一部を改正する法律案
     (1/28衆院受理、3/25衆院可決、3/31参院可決)

 国際通貨基金および国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律等の一部を改正する法律案
     (1/28衆院受理、3/25衆院可決、3/31参院可決)

 踏切道改良促進法の一部を改正する法律案
     (2/1衆院受理、3/25衆院可決、3/31参院可決)

 内閣府設置法の一部を改正する法律案
     (2/4衆院受理、3/29衆院可決、3/31参院可決)

 港湾法及び特定外貿埠頭の管理運営に関する法律の一部を改正する法律案
     (2/4衆院受理、3/29衆院可決、3/31参院可決)

 家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案
     (3/4衆院受理、3/22衆院修正、3/29参院可決)

 平成二十三年東北地方太平洋沖地震に伴う地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案
     (3/16衆院受理、3/17衆院可決、3/18参院可決)

 海外の美術品等の我が国における公開の促進に関する法律案
     (3/9衆院受理、3/10衆院可決、3/25参院可決)

 地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案
     (3/17衆院受理、3/17衆院可決、3/18参院可決)
    ※既存の特別法における国の負担・補助の特例措置の有効期限を平成二十三年三月三十一日から平成二十八年三月三十一日まで延長するもの

 国民生活等の混乱を回避するための平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律の一部を改正する法律案
     (3/22衆院受理、3/29衆院可決、3/31参院可決)

 国民生活等の混乱を回避するための租税特別措置法等の一部を改正する法律案
     (3/22衆院受理、3/29衆院可決、3/31参院可決)

 国民生活等の混乱を回避するための地方税法の一部を改正する法律案
     (3/22衆院受理、3/29衆院可決、3/31参院可決)

 平成二十三年東北地方太平洋沖地震による災害からの復旧復興に資するための国会議員の歳費の月額の減額特例に関する法律案
     (3/31衆院受理、3/31衆院可決、3/31参院可決)

他に参議院では4月14日に、『東日本大震災に対する国際的支援に感謝する決議案』が採択されています。

ざっくり言ってこの1か月余りの間に立法などの対応が必要と判断されたことは、地方選挙の期日を延期し、議員歳費を減額し、外国からの支援に感謝の意を表するということでしょうかね。

議員活動ご苦労様です。
平穏で何より…。


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今さらながらの鳩山批判 [政治]

鳩山前首相が「抑止力は方便だった」と述べたことに非難が集まっています。

沖縄の新聞社によるインタビュー『鳩山前首相一問一答(琉球新報)』を見てみると、2009年12月に『普天間移設』と題をつけた記事でぼくが予想したとおりのことが政府内で繰り広げられていたと、鳩山さんは証言しています。
沖縄に新たな米軍基地を造ろうと固執するのは、日本の外務・防衛両省だということです。

官僚まかせのまま米国盲従を続けるしかない現内閣のメンバーや自民党幹部が、慌てて鳩山批判を繰り出すのは良く理解できます。米軍の抑止力を揺るがすような見方は我慢ならないことでしょう。

しかし社民党の議員までもが鳩山批判に興じているのはどういうことでしょうか。
総理大臣として岡田前外相や北沢防衛相、外務・防衛官僚を説得して動かすことが出来ずに外交交渉の入り口にたどり着くことすらかなわず、しかもその理由は相手の理屈に納得したのではなくていまだに方便だったなどと言っているのは、軽率で情けない人間だというしかありません。
でも、今さら宇宙人に対してしっかりしろと怒ってみても状況を動かす力にはなりません。

非難すべき対象は、沖縄に基地を押しつけようとしている現在の大臣や幹部官僚たちです。


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8月6日(2010年) [政治]

1年前の記事と同じことを指摘せざるをえません。

 菅首相:核巡りジレンマ 埋まらぬ被爆地との溝

 原爆投下から65年。今年のヒロシマ、ナガサキは、核軍縮・核不拡散を訴える国際機運の高まりが核保有国代表の参列などに表れる一方、その具体的な道筋を示せないジレンマも菅直人首相の「核抑止力」発言ににじんだ。【野口武則、夫彰子、柳瀬成一郎、野呂賢治】

「核なき世界」を目標に掲げるオバマ米大統領に続き、日本でも昨年9月の政権交代によって民主党政権が誕生。核軍縮への積極姿勢で日米両国の足並みがそろったが、北朝鮮の核開発や中国の軍拡が進む中、米国の「核の傘」に依存しない外交・安全保障政策の姿は見えてこない。

 首相は9日、長崎市での記者会見で、地元新聞社から非核三原則の法制化について問われ「まだ私も政権担当して2カ月ですので、私なりに検討したい」と、前向きとも受け取れる言葉を口にした。

 しかし、核の持ち込みまで禁じる三原則の法制化は「核の傘」の否定につながりかねず、検討の可能性も否定するのが政府の公式見解。秋葉忠利・広島市長が平和宣言で法制化を訴えた6日、仙谷由人官房長官は記者会見で「菅内閣として非核三原則を堅持する。わが国の重要な政策として内外に周知徹底されており、改めて法制化する必要はない」と明確に否定している。

 それでも首相が「検討」に言及する伏線となったのが、6日の広島市での記者会見だ。民主党政権で初めて迎える原爆の日に「核兵器のない世界の実現に向けて先頭に立って行動する道義的責任」を声高に強調した式典あいさつの直後、「核抑止力は我が国にとって引き続き必要だ」と発言し、反発を招いた。

 9日昼過ぎ、長崎市での被爆者団体との意見交換では、長崎原爆遺族会の正林克記会長が「慰霊の日に核兵器を肯定し、みんなが泣いている」と非難の口火を切った。長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は、広島で昨夏、麻生太郎首相(当時)が「核の傘」の必要性に言及したことを引き合いに「麻生さんの発言と全く同じだ」と憤った。首相は「核の抑止力が必要ない社会をつくっていこうという意味で受け止めてほしい」「核兵器がこの地球上から一切なくなると、抑止とか考える必要がなくなる」などと釈明を繰り返すしかなかった。

 ただ、その後の記者会見で首相は「北朝鮮の核開発を含めて、残念ながら、まだ核抑止に頼らないで済むに至っていない。将来なくしていきたいが、現在はそう考えざるを得ない」と、核抑止力に依存せざるを得ない国際社会の現状に理解を求めた。

 土山秀夫・元長崎大学長は「旧来の自民党政権と何ら変わらない発言だ。外務官僚の作文をそのまま述べたのではないか」と批判。非核三原則法制化の「検討」についても「本当であれば、被爆地として歓迎する。だが、単なるリップサービスと分かれば、被爆地は許さないだろう」とくぎを刺した。

 政府と被爆地の溝は埋まらない。

(毎日新聞 2010.8.10)

政権交代だの、脱官僚だのと言っても、やっていることが同じじゃないですか。

核兵器は必要不可欠だと公言しながら、表向きだけ核兵器廃絶の先頭に立つとスピーチする不誠実な態度。

核兵器の傘の下で安心している人には、核兵器の影に怯える者の心情が理解できないのかもしれません。


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