SSブログ

政治家選出のしくみ [政治]

一昨日の記事で「永田町が機能していない」と書きましたが、悪者さがしをしてその迷走ぶりをこけ落としているばかりでなく、「どうしてこんな体たらくなのだろう?」考えてみる時に来ているように思います。

「○○がトップの座にいる限りは協力できない」と何でもかんでも反対と主張したり、「いやいやここは一致協力して大連立を」と声が上がったりするのはここ最近の現象ではなく、自民党政権の末期にもあったことだと思います。
これは「こうなるべくしてこうなっている」とぼくには思えます。

政治改革をお題目として、小選挙区制を導入して政権交代可能な2大政党が並立することを目指したわけですが、はたしてこれが良いしくみだったのでしょうか?
小政党にとって不利だとか死票が多くなるとか、そんな教科書に出ているような欠点を気にかけているわけではありません。
一本筋の通った対抗軸を明確にしたふたつの勢力があるならば、政権交代というものが意味を持つのでしょうが、今のわが国には根本的な考え方を曖昧にしたままのふたつの選挙互助会があるだけ。

浅くても広範囲に支持を集めなければ当選できないので、選挙公約とか言って当たり障りのないおいしそうな言葉を並べるけれども、いざ実行段階に至ると根っこで結びついた集団ではないので身内からも異論続出で現状維持を基本とした一部改変しか実行できません(民主党のことだけを指しているのではない)。
自分ならばこんなふうに変えたいというアイディアがあるわけではないため、問題点を示して具体的な変更を迫るのではなく「おまえじゃだめだからその場を去れ」と対立しているかのように振る舞うのと「みんなで仲良く手をつなぎましょ」と呼びかける光景が繰り返されるのではないでしょうか。

紅白に振り分けられた小学生が綱引きをしているようなもので、なおかつ小学生のような誠実さを持ち合わせていないので、突如リバーシブルの帽子を裏返して綱の反対側を引き始める人が続出することになります。

とにかく、誰か一人が退場すれば事態が好転するなどと期待するのはやめた方がいい。

では、昔のしくみが望ましいと思うのかと問われたら、今よりは少しはマシなのではないかと言うのがぼくには精一杯です。
この国民にしてこの政治ありと強く意識して、物言わぬ民であってはならないと努力することが大切なのではないかと思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。