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仙台にて(8) [地震]

停電が続いていた3日間、ラジオに耳を傾けていました。

NHK仙台放送局は独自の情報発信をがんばって続けていました。
その使命感は良く理解できるし敬服に値するものだと思います。
ただ、平常時に準備していた「落ち着いて行動してください」等々のくり返しが多く、リアルタイムの情報が得にくかったように思っています。

・鉄道が止まっている
・浸水している地区
・余震の震源、規模、震度
・余震により新たな津波発生の可能性がある
・仙台市役所災害対策課職員の電話インタビュー
などの情報は時折切り替わる東京からの音声で知らされました。

その事情は痛いほど理解できます。自らも被災し情報入手の手段は途絶してしまい、大混乱だったに違いありません。

使命感もわかるし、事情もわかる。
だからこそ、「情報は現地にあるはず」という先入観を捨てて、勇気を持って発生から数時間のうちは東京からの音声に多くの時間をゆだねても良かったのではないかと思います。
仙台にて(3)で書いたことと逆の内容になっているかもしれませんが、地震発生からの経過時間によって変わってくると考えます。

一方で、記者やアナウンサーの方が徒歩や自転車で放送局の周囲を見て回り、様子をリポートしてくれたのはとても参考になりました。
また、杉尾さんというアナウンサーの方が、自らの体験も含めて(報道口調とは違う)静かな口調で話し始め、「みなさんこういう時こそ協力し合って、必ずやってくる朝を待ちましょう」と語ってくれたのには心を動かされました。NHK的ではないのかもしれませんが、とても良い放送でした。

仙台には外国の方が多く暮らしています。
ラジオでは12日未明になって英語、ハングル、中国語での情報提供を行う電話番号を案内する英語の音声が流れ始めましたが、電話が使いにくい状況も生じていました。
今後の課題として、外国語で語る人の準備も必要ではないでしょうか。最低限英語での案内があれば良いと思います。各放送局内に話せる人材はいるでしょうし、役所の国際交流課などから駆けつけてもらうようあらかじめ取り決めておく方法もあります。


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