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仙台にて(7) [地震]

コップ1杯の飲用水が貴重。外に出れば何をするにも気温の低い戸外に時間単位で行列し、スーパーなどは店内に入れたとしても、空の陳列棚が並んでいて野菜や果物はびっくりするような高値が付いている。そして10日以上経過しても、このような状況が好転するきざしが感じられない。
こういう非日常の生活を続けていて心の余裕が無くなっているからなのでしょうか、東京方面から発せられる次の言葉に違和感を感じています。

「被災地のために節電しよう」

茨城や千葉をはじめとする北関東の被災地を指しているのでしょう。
蓮舫節電担当大臣まで、震災の復旧と節電を結びつけるかのような声明を出しているので誘導されても仕方ないのかもしれません。

純粋に善意と連帯の気持ちからの言葉だとはわかっています。
でも、ゆっくりと考え直してみましょう。
福島で運転が止まっている原発や火発は『東京電力』の設備です。
東京電力の配電地域内のホテルや旅館を総動員して、福島県の人たちにゆっくり暖かい場所で休んでもらうくらいの取り組みがあっても良いと思うのに、福島と聞いただけで忌避する行動があると聞こえてくるので憤りをおぼえてしまうのです。
「福島第1原発から約200km離れた東京でも」との報道に、東京が外部からの災難をこうむっているかのような意識を感じてしまっています。

電力に関しては東京電力が計画停電を実施しているさなかでも、福島・新潟以北の本州を担当する東北電力は給電を続けています。27日までは停電しない予定とアナウンスされています。

節電を『被災地のため』ではなく自分たちが当事者である課題なのだと気付いて、根本的なライフスタイルの見直しや、可能な場合は企業活動の関西方面への移転を今すぐ真剣に考えはじめるべきです。このままでは、数ヶ月後に東北地域から可能な限りの電力をまわしても混乱を避けられないかもしれません。


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