今さらながらの鳩山批判 [政治]
鳩山前首相が「抑止力は方便だった」と述べたことに非難が集まっています。
沖縄の新聞社によるインタビュー『鳩山前首相一問一答(琉球新報)』を見てみると、2009年12月に『普天間移設』と題をつけた記事でぼくが予想したとおりのことが政府内で繰り広げられていたと、鳩山さんは証言しています。
沖縄に新たな米軍基地を造ろうと固執するのは、日本の外務・防衛両省だということです。
官僚まかせのまま米国盲従を続けるしかない現内閣のメンバーや自民党幹部が、慌てて鳩山批判を繰り出すのは良く理解できます。米軍の抑止力を揺るがすような見方は我慢ならないことでしょう。
しかし社民党の議員までもが鳩山批判に興じているのはどういうことでしょうか。
総理大臣として岡田前外相や北沢防衛相、外務・防衛官僚を説得して動かすことが出来ずに外交交渉の入り口にたどり着くことすらかなわず、しかもその理由は相手の理屈に納得したのではなくていまだに方便だったなどと言っているのは、軽率で情けない人間だというしかありません。
でも、今さら宇宙人に対してしっかりしろと怒ってみても状況を動かす力にはなりません。
非難すべき対象は、沖縄に基地を押しつけようとしている現在の大臣や幹部官僚たちです。
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