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チュニジア政変 [国際]

ニュースを見聞きするのがバカらしく思えて、ブログを書く意欲がわかないまま長い時間が過ぎてしまいました。
一言だけ書いておくとするならば、反対意見に正面から向き合おうとせずに、ごまかしや言い訳でその場逃れをし、既得権益者の不幸が最小限になるように振る舞う政治家に期待することはありません。

一方で、ぼくが2年間暮らしたチュニジアで大統領が失脚しました。

閉鎖されていた学校が週明けから再開される予定のようですが、先行きはまだまだ不透明です。うまい着地点を見いだして平穏が戻るよう祈っています。教育に精力を注いで若者が高等教育にアクセスしやすくなっている中で産業の主体が繊維や食品の輸出という構造を変えていかなければ、今回噴出した市民の不満を解消できないのだろうと思います。

日本で報じられているチュニジア関連情報には違和感を感じるものが多く、関心と理解の少ない対象国なのだなとあらためて思っています。

お役所も同様です。
昨年12月11日(土曜日)、前原外務大臣と大畠経済産業大臣がチュニジアを訪問して大変友好的な雰囲気のなかで大統領と会談しています。新たな円借款の約束をして日本の国連常任理事国入りへの支持を確認できたと外務省のHPに記述されています。
その翌週には今回の政変につながった市民による抗議行動が続発するようになり、会談した大統領は1カ月後に国外逃亡してしまいました。

「予兆を感じなかったのか?」と聞いてみる必要はありませんか。
日本の外務省にとって全く予期せぬ出来事であったであろうことは、任国の情勢に全く関心のない日本大使館員の様子を現地で目にしてきたぼくの予想の範囲内ではありますが…。


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