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対極にもまた悲劇 [ドイツ]

昨日の日曜日、医者の言いつけを守っておとなしく家でテレビを見ていたら、BBCニュースで次のような話題が取り上げられていました。
Nazi 'master race' children meet
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6117744.stm

ユダヤ人迫害の歴史を見てきたわけですが、その一方で「優秀なアーリア人」勢力を広めるためといって、目を付けた女性とナチ隊員の間で、指令に基づいて子供を作らせる。金髪、青い眼、白い肌といった特徴を備える子供をさらってくる。そしてその子供たちは、「正しいドイツ人家庭」の養子とする、などということが行われていたのですね。

戦後、その子供たちは「ナチの子」と呼ばれて冷たい仕打ちを受けたり、自己の存在に罪悪感を抱いたり、60才を超えた今でも「自分は何者か?」を探していたりといった悲劇の中にいて、ひっそりと暮らしてきたというのです。

なんということでしょう。言葉を失ってしまいます。


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