世論調査？

新内閣がスタートしました。全国紙各紙は内閣発足直後に世論調査を行って、6～7割の国民が新内閣を支持していると報道しています。でも、回答した人達はどのような評価によって「支持する」という意思決定をしたのでしょうか？

 ぼくは以前の安倍氏の言動には賛成出来ないことが多すぎるけれども、首相としての仕事をどう評価するかと問われれば、現時点では「わからない」と答えるしかありません。具体的に何をしようとしているのかが説明されていないし、彼個人の考えだけに基づいて、強引に、独善的に物事を進めることなど出来ないだろうと想像するから。

官邸のHPで今日の所信表明を読んでみても、総花的なイメージが並べられているけれどもきちんとした道筋が読み取れるものはごくわずかしかないように思います。

 教育基本法改正に関しては明確に述べられていますが、この件に関しては勉強不足でぼくの評価は留保します。憲法改正については、内閣が出来る仕事ではないことを理解した表現となっており、当たり前のことですが、少しだけほっとしました。

中国・韓国との信頼関係強化が謳われていますが、そうであるならばやはり戦争に対する歴史認識を明らかにしないのは不適切な対応でしょう。

今や隣国ばかりでなく米国議会でも日本の態度を懸念する報告が出され、BBC World NEWSでも新首相を「ナショナリスト」と表現して不安視するレポートが放送されています。今、棚上げにして表面的に取り繕うことができたとしても火種はくすぶり続けるでしょう。

同じ時代に周辺国に軍をすすめたけれども今は強固な信頼関係を築いているドイツで、戦争がどのように扱われているのかに関心を持ち、ぼくはこの7月中旬にドイツ国内の強制収容所跡地などを見学してきました。今後折をみて、その時撮ってきた写真をアップすることにします。