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開票速報番組 [社会]

参議院選挙の投票率は夕方までの時点で3年前より微増とのニュースがありましたが、高い数字ではないようです。
当選した議員が国民を代表しているのかという点に、少し影が残ります。

今の時間、テレビはどのチャンネルも開票速報番組をやっているのでしょうが、あまり見たいとも思いません。

投票箱が閉じられると同時に議席の数字を画面に出すために、19時55分頃から番組を始めるようです。
1分、1秒でも早く画面に当確と表示するために報道各社が注いでいる精力は、相当なもののようです。
ぼくが今日出向いた投票所でも、出口にNHKの腕章を巻いた人が立っていました。

結果については、一般市民も関心を持って見ていることでしょう。でも、それを20時01分に知ろうが、23時59分に知ろうが、どちらにしても明日の暮らしに大した違いがあるとは思えません。
一方で立候補者の周囲では、「祝賀」にするのか「反省」とするのか、一刻も早く見極めたいのだと思います。

何が言いたいのかというと、テレビは市民のためではなく政治家向けに大騒ぎを演じているのではないかということです。

「後援会をこまめに回って基礎票を手堅く固めたうえに、街頭演説を数多く行い無党派層にも浸透しました。」などと繰り返される選挙戦術の分析も、次回に立候補しようと考える人以外には何の参考にもならない。
どの党とどの党が協力関係になるとか、政党の役員人事がどうなるとか、国会運営がやり易くなる-難しくなるなんてことは、政治家の側の問題です。

「○○さんが議席を確保したので、医療(経済、教育、労働、国際協力……)課題に精力的に取り組みを進めていくでしょう」とか、「○○党の議員が増えたことによって、格差問題についての国会での追求が多くなるでしょう」などというように、市民生活への影響を考える分析は聞こえてきません。

大手メディアの政治記者は政界の有力者に密着しすぎて、有力政治家の視線で政治を語ることしか出来なくなっているんじゃないだろうか?
こんなメディアのあり方も、政治への無関心や不信を大きくするひとつの要因になっているような気がします。


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