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知ろうとすること(書籍) [社会]


知ろうとすること。 (新潮文庫)

知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 作者: 早野 龍五
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: 文庫

こういう本が、3年半経ってようやく出版されるようになったんだなぁ、と思う。

著者のお二人とも、現地に入ってそこで暮らす人たちと向き合う取り組みに奔走してきた日々から、少し落ち着いて「本を作る」という作業を出来るようになったのかもしれない。
そしてなによりも、このような内容を表明する人は、時代劇の捕り物のように「御用だ、御用だ!」と叫ぶ大勢に取り囲まれて不必要な苦労を強いられる時期が続いた。糸井重里さんなんてこの夏も、福島の桃の写真をSNSに載せただけで方々から石が投じられたようだ。 (たいへんささやかながらぼくもそんな経験をした→2012年3月の記事。)
出版業界には、センセーショナルに人々の不安を煽る本でなければ商売にならない(売れない)との意識があったように思う。

意図的にボリュームを削ぎ落とし初出が文庫版という手軽な本だから(価格は464円)、それぞれで読んでもらうのが良いと思うが、ひとつ引用させてもらうのは後書きのタイトル。

もうひとつのあとがき
こことのありよう、というか「姿勢」のこと 

特異なことを言っているとは思わない。
社会人としてというか大人としてというか、当たり前のことじゃないだろうか。
しかし、そんな「姿勢」ではない人があまりにも目立っている今だから、とても光っていると感じます。


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